台所を拭こうとしたら、調味料の瓶、郵便物、買い物袋を移動するだけで時間が過ぎてしまった。掃除が苦手というより、掃除を始める前の準備が多いのかもしれません。
片づけは、物を選び、使う場所へ戻すこと。掃除は、ほこりや汚れを取り除くこと。二つを分けて、一か所ずつ考えてみましょう。
最初に「今日はどこを拭くか」を決める
作業台、食卓の端、家電の横など、一度に広げすぎない場所を選びます。「台所を全部きれいにする」より、「夕飯の支度をする場所を一面空ける」の方が、終わりを決めやすくなります。
道具を何種類もそろえる前に、そこに何が置いてあるか見てみましょう。調理中の熱い物や刃物があるときは、まず作業できる状態に。掃除のために物を床へ広げ、通り道をふさいでしまわないようにします。

物を移すときに「ここで使う?」と考える
拭くためだけに物を移し、掃除の後に全部戻すと、次も同じ準備が必要になります。せっかく持ち上げた機会に、ここで使っているか、別の場所の方が使いやすくないかを考えてみます。
毎日使う調味料と、たまに使う道具では、手元に置きたい理由が違います。どちらも大切な物でも、同じ場所を占めなくてよいかもしれません。今使う頻度と、使う動作を手がかりに、戻す場所を仮に決めます。

空いた面を、素材に合う方法で掃除する
物の行き先が決まったら、空いた面の手入れへ。木、金属、家電など、素材や設備に合った方法を確認してから行います。水や洗剤の使い方は製品の表示に従い、むやみに混ぜたり、自己流で強い洗剤を足したりしません。
無理に一度で落とそうとせず、自分で対応しにくい汚れや設備の不具合は、必要に応じて専門の窓口へ。片づけと掃除を一緒に頑張りすぎないことも、作業を続けるための一つの工夫です。

台所に来る紙にも、一時置きの場所を
献立のメモ、届いた郵便物、家族へ渡す紙。台所や食卓に物が集まるのは、そこで確認したり相談したりするからでもあります。紙を置く習慣そのものを責めず、通り道に合う一時置き場を考えます。
小さなトレーやファイルを一つ使い、いつ見直すかも決めてみましょう。重要な書類を急いで捨てず、確認する物は確認する物として分けます。トレーがいっぱいになったら買い足す前に、何が戻らずに残っているかを見てみます。

続けやすさは「次の掃除」で確かめる
きれいになった瞬間だけでなく、次に拭こうとしたときの動作も見てみます。持ち上げる物が多すぎないか、道具を取りに行くのが大変ではないか。面倒に感じたところを一つ変えてみましょう。
掃除を毎日完璧にできるかではなく、気になったときに取りかかれるか。まず一面で試し、暮らしの中で置き方を調整していく。小さな見直しを、自分の生活のペースにつなげてみてください。





